パソコンのお掃除

1年間酷使したパソコン。昨年末の大掃除に掃除できなかった人も年度末が歳の暮れ・・・と考えればいいチャンスです。といっても3月末の年度末にはのんびりと除夜の鐘を聞きながら・・とはいきません。あわただしくなるちょっと前のこの時期がチャンスでしょう。

学生のみなさんは新学期や新入学。オフィスで働く方々も部署の移動などなど、気持ちも環境も切り替わる時期です。自分のパソコンであれ、事務所で共同利用しているパソコンであれ、さっぱりして気持ちよく新年度を迎えましょう。
なお、掃除を始める前には、必ず電源コードを外しましょう。その他できる限りのコードを外したほうが効率的に掃除ができます。

まずはパソコンの顔、モニターです。ブラウン管式のモニターは電源コードを抜いた後も帯電している場合がありますので、数分たってから、始めたほうがよいでしょう。
モニターのガラス面は乾いたタオルでふきましょう。汚れがひどい場合は、水を含ませたタオルを堅くしぼって拭きます。ガラスだからといって洗剤を付けて力任せにゴシゴシ拭くと、証明の移りこみを防止するためのコーティングが落ちてしまうこともありますので、注意してください。
モニター本体のプラスチックの部分は静電気により細かいほこりが付着していますので、これも水を含ませ硬く絞ったタオルでふきます。
パソコン全体の掃除に言えることですが、くれぐれもタオルはきつく絞ったものを使用してください。
ノートパソコンの液晶モニターの表面はとてもデリケートです。乾いた布で軽くふきましょう。専用のクロスなどを用いるのもよいでしょう。水の使用は厳禁です。

次はパソコン本体(ケース)です。モニターと同様外側はホコリやタバコのヤニが付着しています。
プラスチックのケース部分は少量の中性洗剤を加えた水を含ませ硬く絞ったタオルでふきます。
背面は普段あまり目につかない部分ですが、各種コネクタ付近も細かいホコリが付着しています。端子を破損しないように軽く掃除機をかけ、そのあと綿棒を使いホコリを取り除きましょう。
パソコン本体は、ヒートアップした内部を冷却させるためにいつも外気を吸い込んでいますので、吸気孔付近は細かいほこりが集中して付着している部分です。ここも掃除機を軽くかけた後、綿棒で残ったホコリを取り除きましょう。

パソコンを操作するときの一番身近な機器がマウスとキーボードです。常に手で触れているので、手アカやハンドクリームなどで汚れています。
まずはマウス。外側は堅く絞ったタオルで拭き汚れを落とします。その後、ボール式のマウスの場合は、裏面のボールを取り出して乾いた布でふきましょう。粘着テープでペタペタとホコリを取り除くのもよいでしょう。ボールと接触しているローラーも綿棒をつかって細かいホコリを取り除きます。最近普及してきたボールを使用しない光学式マウスの場合も、裏面のセンサー部のほこりを取ることにより感度が向上します。
次はキーボードです。マウス同様キートップは手アカで汚れています。ここも堅く絞ったタオルでひとつひとつ拭いていきましょう。あまり強く拭き過ぎると表面の文字が消える場合もありますので、注意してください。
キーのすき間のホコリは、綿棒で取り除くほか、キーボードを逆さにしてエアスプレーを吹き付けるのも効果的です。

ノートパソコンの本体やキーボードも上記と同様な方法で作業してください。できればバッテリーパックを外して、内側のホコリも取り除きましょう。
共通して言えることですが、中性洗剤を水に含ませて拭いた場合は、その後洗剤を含まない水で拭き、最後に空拭きするのがよいでしょう。

さあ、パソコンがすっきりきれいになりました。こうやって時々お掃除をするのももちろん大切ですが、日ごろから汚さないようにちょっと気をつけることも大切です。ものを食べながら・飲みながらの操作も注意してください。ノートパソコンの場合は少量の水分でも入り込んだ部分によっては致命的な故障の原因になることもあります。
それと、マウスやデスクトップパソコンのキーボードは機械的にガタがきている場合、消耗品と割り切って、新しいものに交換するのもよいでしょう。気に行った新しいマウスで気分も切り替わることでしょう。

そうそう、パソコンの外見はきれいさっぱりとなっても、中身のファイルやフォルダがごちゃごちゃ・・・。こちらの整理整頓もお忘れなく。