お掃除ロボット

お掃除ロボット私たちが「近未来の生活」を想像するとき、何を思い浮かべるでしょうか?タイヤの無い自動車、料理を作ってくれるロボット・・・。といっても、まだまだ具体的にイメージできないものもあります。そういった中でにわかに現実的になってきているものが「お掃除ロボット」。

各種センサーにより、移動する範囲を指定できたり、充電まで自己管理する数10万円の機種をはじめ、低価格のものまで値段相応な機能をもつ機種がいくつか出てきました。

我が家で購入したのは最も単純なお掃除ロボット。ロボットと言えるかどうかも微妙なものです。
気になるけどちょこちょこできないフローリングの髪の毛とか綿ゴミのお掃除。本格的に掃除機を持ち出すのもちょっと・・・。というときに遊び心と一緒にこのロボットを稼動させます。

構造はいたって単純で、レコードのLP版ほどの樹脂製の円盤の真ん中にこれまたまん丸の本体をセット。円盤の下には髪の毛や綿ゴミを付着させるための布が付いています。
球形の本体のスイッチをオンにすると、コロコロコロとランダムに床を転がり始めます。一見緻密に計画されたコースをたどっているのかとも思いますが、全くのいきあたりばったりの動き。家具などに触れれば方向が変わり、ただただランダムに転がり続けます。ゴミ感知センサーや障害物見地センサーなどは無いのに、なんとなく考えているような動きをしてくれるので、愛嬌があり初めのうちは家族みんなで飽きずに見物していました。

30分ほどお掃除をしてもらった後で、円盤をどれどれと裏返してみると、結構な綿ゴミが付着していました。なかなかのお仕事です。
お掃除のさせ方のこつはというと、ロボットが働きやすいようにできるだけフローリングの上をきれいに片付けておくこと。これはすべてのお掃除ロボットに共通していえることです。ん?お掃除ロボットを導入する動機と相反するものもありますが、ロボットの働きやすい環境を整えるのは主人の役目です。ダイニングテーブルの椅子・ゴミ箱などはテーブルの上に上げておきましょう。

買い物へ出かけている間や、夜寝る前など、お仕事させることにより、時間的にはいくらか効率的にゴミ除去の面からみると偶然的に使えることと思います。
多くのことを求めず、大きな心で動く姿を見守ることで、程ほどの仕上がりと暖かい家族の笑顔を見ることができたら十分な結果だと思います。

コーナーに残ったほこりや、偶然的に掃除してくれなかったエリアは、ご主人様がゴミを感知して、きちんと掃除機で処理することをお忘れなく。
「家庭内の日常清掃」という大役を任せるには、まだまだの「お掃除ロボット分野」ですが、お掃除との新たな関わりを実感し、それでも人がやらなければならないこと・部分を再確認させてくれることでしょう。そして、ほんの少し未来の生活の夢に思いをめぐらせてみてはいかがでしょうか。